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Organization

久留米青年会議所

2019年度 理事長所信

一般社団法人久留米青年会議所

第65代理事長 真木 啓樹

 

「進化」

~新時代の先駆者となるために~

 

創立65周年

1954年10月1日、久留米青年会議所が誕生しました。経過した64年という年月は、私たちの人生の物差しでは測ることができない長い年月を重ね、創立65周年の佳節の年を迎えます。我々は、この長い活動期間には、その時代に合った運動や活動を展開し、このまちに必要とされる団体へと成長を遂げました。無論、私たちが久留米青年会議所として運動や活動ができるのは時代の先駆けとなり築き上げてこられた先輩方の存在があり活動できるのです。奇しくも平成の御代替わりの年にあたり、創立65周年を迎えるとともに、新しい時代の幕開けです。次の時代を生き抜く私たちは、時代の変化に敏感に反応し、その先10年20年先を見据え、新時代を切り拓く先駆者となる必要があるのです。

 

周年事業

目まぐるしく変化する近年、国難と言われる少子高齢化はわがまちにも影響を及ぼし、速度を低下させることなく進行し続けています。次世代を担う久留米の子ども達の未来は、どうなっているのでしょう。20年後の子ども達はどのような生活をしているのでしょう。次世代を担う久留米の人財は、まちの発展になくてはならない存在です。20年後、久留米青年会議所の事業に参加した子ども達が、その先20年後の子ども達のことを想像し考えることができる、時代に合った人財を創り上げなければいけません。

また、この少子高齢化問題は、2025年には超高齢社会を迎え、様々な問題が出てくることは免れません。時代の流れが急速に変化しているが故、高齢者にとって住みにくいと感じる点が多くあるのではないでしょうか。直面している問題に正面から向き合い、現状をよりよい環境にしていくこともまちづくりと考えます。半世紀前の久留米と今の久留米とは違いがあり、発展した点もあれば、衰退していった点もあります。そこには現代を生きる人と、過去を懐かしむ人とのすれ違いがあるのではないでしょうか。私たちはその架け橋を提供し、互いに尊重し合える環境づくりが必要なのです。

親は子を愛し、子は親から愛情を受けることで心豊かな青年へと成長します。子どもは親からの愛情を受ければ受けるほど、守られているという安心感と自信に繋がります。この安心感と自信の2つの感情は、子ども達が挑戦してみようという意欲が湧く源なのです。何度も何度も諦めずに挑戦していく強靱な心と、優しさに満ちあふれる豊かな心を備えた子どもを育成するために必要なことは愛情なのです。そして、強靱な心と、豊かな心を備えた子ども達は、やがて大きな夢を描き久留米に必要な人財へと成長していくのです。

私たちの住み暮らすまちには、大学や専門学校といった学び舎が多く存在します。学生達は、久留米に住んでいる子もいれば、他県から入学してきた子も少なくありません。私たちは、人財を育成することは勿論、共に資源を発掘し、共に共感し合える学生との可能性を引き出し、久留米の魅力を強く発信していくことが必要なのです。大学生や専門学生とともに事業を考案し、まちづくりに取り組む可能性は無限大です。共に刺激し合い、新しい未来の空気を取り込む先駆けとなるのです。

次世代を生き抜く子ども達から、昔を懐かしむ高齢者まで、老若男女全てに網羅した事業を展開することこそ、久留米で育ち、久留米を愛し、久留米の未来を切り拓く『純久留米人』を創造することができるのです。

 

心の進化

久留米青年会議所に入会したとき、どんな団体でどんなことをしているのか、何をしたらよいのか何をするべきなのか、右も左もわからず不安に思った方が多いと思います。勇気を持って入会し、様々な事業を経験し、多くの仲間と出逢い、改めて振り返り感じるものは、入会当初の自分とは違うのではないでしょうか。自己研鑽のため。地域に貢献したい。人脈をつくりたい。入会した目的は違えども、全てにおいて共通していることは、積極的に自ら行動しないと目的は達成できないということです。勿論、仕事もプライベートも大事です。しかし、青年会議所は40歳までしか在籍できない団体であり、活動できる時間に限りがあります。会員一人ひとりが目的を明確にし、確実に達成していくことが重要なのです。

久留米青年会議所は100名を超える団体であり、人と人を結ぶことができるメリットがあります。しかし、何人の会員が一生信頼できる人間関係を構築できているでしょうか。信頼とは一朝一夕で生まれるものではなく、日頃の積み重ねが生む賜物です。久留米青年会議所は限られた時間の中活動を行うことで多くの収穫があります。その中の一つが信頼できる人間関係なのです。共に汗をかき、共に笑い、共感し合う関係ができてこそはじめて信頼関係が生まれます。私利私欲を捨て、仲間のために率先して行動できる人が増えることで、楽しいことは100倍に、辛いことは100分の1にできる素晴らしい団体となり、一生涯信頼できる友情を育むことができるのです。

自分の会社や家族の悪口を耳にすると誰しも嫌な気持ちになります。それは自分という存在を会社や家族と置き換えて自分のことのように感じるからではありませんか。私たちは久留米青年会議所創立65周年を自ら祝い、喜び分かち合うことが必要なのです。久留米青年会議所に入会し、JC活動をしている意味を何もせずに感じることはできません。自ら目的を明確にし、多くの仲間と一つのことを馬鹿みたいに熱心にやることこそ、この節目の年だからできる心の進化なのです。

 

報恩謝徳

私たちが在籍している久留米青年会議所は今にはじまったものではありません。私たちが日々の活動や運動を通して学び得ることができるのも、先輩諸兄が築き磨き上げた礎があるからこそ経験ができるのです。私たちは、65周年を迎えることができる事に感謝し、久留米青年会議所の存在を多くの人に知らしめることこそ恩返しと考えております。そしてこの機会を境に、さらに大きく飛躍する年となるためにも、未来に指し示す事業を展開することで、私たちがここに存在する価値を明確にすることができるのです。

 

 

少し背伸びをして一歩先を歩もう。久留米のために。そして、自分の未来のために。